そもそもどんなものだったか?
どうも、こんにちは。
最近、資産運用・貯蓄を見直すにあたって、会社で募集されている財形貯蓄・持株会について見直してみた。
社会人になってすぐに薦められ、色々と調べた上で、この10年間継続して貯蓄してきた。
恐らく俺だけでなくこういう方は結構多いのではないだろうか。
今回は改めてどういう制度だったか、俺の現状で継続する価値があるのかを検討してみた。
1.財形貯蓄とは
まず財形貯蓄だが、基本的に給与からの天引きを行い、各財形口座に預金を行うことの出来る制度である。財形貯蓄には3種類(一般・住宅・年金)がある。
それぞれ再確認の意味を込めて見直してみた。
(1)一般財形
一番オーソドックスな財形。
特に引出目的の制限もなく、引出も自由(実際には申請から自身の口座への入金までの時間はかかりますが)。
しかしながら、利息などへの非課税メリットはなし。利子に20.315%の課税がかかる。
利子は大手銀行の定期預金0.01%~1%くらい。分かりやすい反面、非課税枠などのメリットはないが、自動引落としという自分の意思と関係のない貯蓄が出来ることが最大のメリット。
もっともこの点は他の財形も同様だが。
(2)住宅財形
住宅の購入や改築を目的とした資金を貯蓄するもの。
一般財形と違い、目的が制限される分、以下のようなメリットがある。
●奨励金が付与される(3~7%程)
目的外の拠出をした場合には、恩恵を受けられない。俺の勤務先は5%。
個人的には5%は非常に大きいと思っている。住宅購入目的とはいえ、今の世の中、5%をほぼノーリスクで確保する手段は俺に知る限りそうそう存在しない。
●非課税枠がある。
利子について550万円を限度に(年金財形との合計)非課税となる
*細かく言えば、預貯金型か保険型かで異なる。上記は預貯金型の場合。
将来持ち家を購入するといった目的があればそれなりにメリットはあると思う。
(3)年金財形
文字通り、老後の資金を貯蓄する目的となる財形。
上述した利子に対する非課税メリットあり。
しかし個人的には、最近話題の確定拠出年金(DC)・iDeCoの関係もありあまり魅力を感じない。
財形に関しては、現状一般財形は少し減額して継続、住宅財形は5%の奨励金が基本的に約束されているのでそれなりに加入(一般財形を縮小した分を加算)を継続、年金財形は行わないこととした。
俺が会社に勤め始めた頃は利率が1%をはるかに超えていたので一般財形にもそれなりに魅力を感じていたが、最近は利率の下がってきて、メリットが半減してきたのでかなり消極的。
もちろん、これらにはデメリットもある。例えば以下のようなところがそう。
●会社と一連托生感が強くなる。
●退職時の解約手続きなどを含め、管理が複雑化する
●他の商品への「投資機会損失」になる
個人的には、「投資機会損失」がややネックかと思っている。
確かに一定額が溜まって都度引き出しをして、他の投資先に適宜再投資するのにはやや手間がかかり、投資熱の高い時にすぐに投資が実行出来ないことはある。
しかし、極論を言えば、引き出そうと思えば1か月ほどあれば引出が実行できるので致命的な機会損失になるとは思っていない。
こういうとよく、「1か月の間に他の有益な投資先が出てきた場合に不利になる」といった意見がある、しかし言わせてもらえば、そんなたかが1か月の間にピンポイントで最高の投資先を発見し、且つまとまった金額を投入できる天才はハッキリ言って早々いない。俺を含め、ほとんどの凡人はそんなこと不可能である。だからこの意見は自分にとっては論外だと思っている。(もちろん、一部これが出来る天才がいるのも事実なので完全に否定はできない)
従って、俺としてはデメリットは確かに一定程度存在する為、見直しは必要であるが、他の投資する為の軍資金を貯蓄する意味では、毎月給与引落しで貯蓄してくれる一般財形や奨励金5%の住宅財形はまぁ及第点の制度だと思っている。
そもそも給与から決まった額を貯金してそれを投資なんて強い意志は俺にはない。そういう意味ではありがたい側面もある。
自分できっちり給与として振り込まれた金額から貯蓄・投資分をきっちり管理できる優秀な方には不要だが、俺と同じで意志が強くない人はまずここから始めるのはありだと思うがどうだろう。
もちろんわずか1%前後の利率の一般財形だけに多額の金額を貯蓄し、そのままずっと置いておくのは問題外だが。
長くなったので、サラリーマンが使用できる可能性のあるもう一つの貯蓄方法である「持株会」に関しては次回触れることにしたい。
それでは。
富裕層に俺はなる!
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