日本株のデメリット
こんにちは。
前回の続きになります。今回は日本株のデメリットについて考えてみました。
(1)日本経済全体の不安
近年はいわゆるアベノミクスと言われる経済効果もあり、日本の株価も回復・上昇傾向にあります。現在も日経平均株価も上下しながらも23,000円~24,000円ほどでこの10年間で見れば順調に成長し今も高水準で推移しているように見える。
【日経平均株価 10年チャート】
しかし・・・過去最高値としてはバブル期に38,957円を記録しており、この水準には遠く及びません。
他方で、例えば米国の株価(NYダウ平均)はハッキリ言って最強。
この10年はもちろんながら文字通り、過去最高を記録し続けています。
【NYダウ平均 10年チャート】
上記を踏まえ、また今後日本が迎える様々な問題も合わせ考えると、今後成長がどこまで見込めるのかこの中で、日本株に投資することに疑問と不安が残ります。
(2)配当金への意識
配当金を日本株のメリットに挙げましたが、これも少し検討の余地があります。
日本円で入金されるという分かりやすさは絶対的、これは事実。
しかし、投資効率・運用成果という観点からは必ずしも正解とは言い難い面があります。
例えばここでも米国株と比較してみます。
配当金で重視すべきは何か。これも色々あるかと思います。
「減配しないこと」、「配当性向が高いこと」、「増配の継続・安定」、「増配率」など人によって重視するポイントは違うかと。
個人的にはこの中でも「増配の継続・安定」が重要かと思う。
なぜならこれが達成されていれば、そのそも減配はしていない訳で、配当性向も少なからず高い意識を持っていることが実証されていると思うからだ。
「増配率」も大事なんだけど、パッと計算出来ないし、色々な指標を同時に見るのも大変なのでまずは「増配の継続・安定」からで十分に思える。
そしてこの配当金の増配の継続という観点で、日本株と米国株には大きな差がある。会社の意識の差だろう。
分かりやすい一例としては、25年連続で増配している企業がどれだけあるかだ。
25年と言いえば、四半世紀であり、この25年ではリーマンショックはもちろん、インターネットバブル崩壊の時期にも増配を継続していたことになる。これは本当に凄いことだ。
そして米国株にはこれを達成している会社が100社以上存在する。やっぱりアメリカ強い!
では大して日本はどうか・・・・
現状ではわずか1社のみ。「花王」だけとなっている。
この差は正直意外であるとともに、米国の企業の強さを再認識させられる。
以上から、「増配の継続・安定」の観点から日本株は必ずしもベストアンサーではないと思う。
結局どうなのよ?
以上、2回にわたって日本株について見てきた訳ですが、個人的には日本株は投資対象としてはありだと思う。少なくとも投資をこれから始めようと思っている方には個人的にはオススメしたい。株式投資のイメージや実際の注文方法、相場や経済ニュースを見る意識が確実に変わるはずだ。人間は最初から難しいこと、ハードルが高いことには抵抗感が強くなる(少なくとも俺はそう)。最初の一歩としては全然アリだ。
しかし、そうは言っても日本株が投資対象として最善だとは思っておらず、上記で話題に挙げた外国株はもちろん、投資信託も商品を選べば十分に選択肢となると思う。
俺はというと、現在は日本株にちょっと比重が偏り過ぎなので、少しずつ分散を図っていこうと思っている。でも日本株も一定保有はしていくつもりで大幅に手放すつもりはない。
富裕層に俺はなる!
コメント